中川ひろたか

中川ひろたか 『8月6日のこと』を書いたこと

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いつもいつも母はこの話をしてました。

原爆で亡くなったのは
おじさんです。
すごく近い親戚です。
そんな人をぼくは原爆でなくしている。

そのことに気づいたのでした。
ああ、原爆について語ってもいいかと。
語る資格がぼくにはあるんだって思った。
というか、母の気持ちを伝えなければと思った。

あとつながっている命のことかな。

そうやって被爆しても生き延びた
あの母からぼくが生まれ
ぼくには孫もできた。
平和だからこその命のリレーでしょう。

おじさんにぼくの子どもたち、孫を
見せたかったよ。

戦争はあってはならない。
核兵器はあってはならない。
命はつないでいかなくてはならないのだから。

この絵本には、英文が載っています。
どうしても、世界中の人に伝えたかったから。
そして、この英訳を
おじさんにとって、甥っ子の娘がしました。
無念だったろう、おじさんは
少しは喜んでくれたかな。

絵を、長谷川義史さんに依頼しました。
アメリカ旅行の帰りの飛行機の中で
ストーリーを語り、こんな話なんだけど
絵、描いてくれない?って。
地上に着いて、すぐに長谷川さんは、編集者に電話を入れたらしい。
「自分に描かせてほしい」と。

瀬戸内海の大島に来てもらいました。
母にも会ってもらいました。
一緒に、広島にも行きました。
渾身の筆づかいに長谷川さんの思いが伝わってきます。

2011.7.15  中川ひろたか


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